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日本に生息するのは亜種コノハズク Otus sunia japonicus |
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2.コノハズクの鳴き声 |
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「ブッポウソウ(仏法僧)」とか「ブッ キョッ コー」と表現されるコノハズクの鳴き声。その特徴的な鳴き声は昔から多くの人を魅了してきました。しかし、その鳴き声については、ほとんど研究されていないようです。過去の論文を探してみると、コノハズクの鳴き声について、3つの記述を見つけることができました。 |
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① 若い個体は「キョッ コー」と、2声(2要素)で鳴く。 |
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② 雄は低い声でゆっくり鳴く。雌は高い声で普通に鳴く。 |
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③ 雄は「仏法」と鳴き、雌が「僧」と応えて鳴く。 |
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上の3つの記述、私は全て正しくないと考えています。 |
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しかし、今や幻の鳥とも言われるコノハズク。 |
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観察できる機会も少ないので、その鳴き声を調べるのも困難な状況です。 |
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鳴き声のページで観察地点別に鳴き声をまとめました(ノイズ(=沢の流れる音)が大きいので注意)。 |
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これを聞くと、鳴き声にも個性があることが分かります。 |
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コノハズクが鳴いている時、同じ場所あたりで別のコノハズクが一緒に鳴きだすことがあります。 |
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こうした2羽で鳴く行動は、定常的に観察されるため、テリトリー争いではなく、つがい間の鳴き交わしと考えられます。 |
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既往の文献では、雌の方が声が高いとするものと、逆に低いとするものがあります。近縁のEurasian Scops Owl(Otus scops)では、雌の声の方がやや高いことが知られています。しかし、同一個体でも声の高さが変化することもあり、声の高さだけで雌雄を識別するのは困難だと思われます。 |
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〇の声と、〇の声で鳴き交わす様子。2羽ともに「キョッ コー」と2声で鳴いています。 |
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